軽い気持ちでFXに手をだした
正社員として順調に働いていたのですが、会社の給料だけでは飽き足らず、投資に手を出してしまったのが、貧乏生活のはじまりでした。
投資といえば、株や不動産などいろいろありますが、自分が手を出したのはFXでした。手っ取り早く大金を手にすることができそうだったからです。
大してFXの勉強もせず口座を開設し、資金を投入して初めたFXは、当初、簡単に利益をあげていきました。投資額に対して数十倍の利益をあげることもザラにありました。
こんな簡単に儲けることができるのかと最初驚き、それから、自分には投資の才能があるんじゃないかと根拠のない自信を得て、投資額が大きくなり、リスクの高い外貨に手を出すようになり、どんどん深みにはまっていきました。
FXで大損害、借金生活へ
FXの怖いところは、日本時間で寝ている時間帯に、外国の取引が大きく動くことがあるところです。
朝起きると、大損失を被っていることがあります。しかもそれが、これまでの利益をすべて吹き飛ばすような大損害の時が…。
このような大損害を受けると、こんなはずはない!と冷静ではいられなくなって、必ず取り返せる、とさらにリスクの高い取引をしていくようになります。
気が付けば自己資金も限界に達し、銀行や消費者金融からも借金を重ねる始末。
大した勉強もせずに取り組んだFX、当初は所謂ビギナーズラックで利益をだせていただものの、浅はかな知識では借金分を取り返すこともできず、損失を被り続け、気が付けば、取り返しのつかないような借金を背負うことになっていました。
会社に行く交通費すらない
借金をすると、借金を返済することばかりが頭の中をしめ、それまで普通だったことができなくなります。
会社帰り、ちょっと気楽にガールズバーで飲んで帰るなんて贅沢はできません。家に帰って水道水を飲みます。
少し会社で嫌なことがあった時、風俗店に行って気晴らしなんてこともできなくなります。家に帰って一人で処理するしかありません。
さらには、交通費自体にも窮するようになります。
朝、普段通りに起きて電車の改札機を通ろうとすると残高がない、財布に小銭もない、銀行に預貯金もない。
仕方なく、電車であれば40分程度でつく出社を歩いて、3時間かけて歩いて出社したこともありました。
今は、FXや他の投資からは一切手を洗い、複数の仕事を掛け持ちして、いまだ残る借金を返済する日々です。
軽い気持ちでお金を儲けよう、そしてFXに手を出した自分を、今はとても悔やんでいます。