生活苦体験談

【生活苦】ギャンブルで失った普通の人生

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下記より本文です

ギャンブルにはまって全てを失った

よく聞く「生活苦」という体験談は大体「今は安定しています」という話が多いと思います。

ですが、私は現在進行形でネットカフェで生活している人間です。

ここでは、私が何をしてこうなったか、というのを説明したいと思います。

ですが、まず最初に私の経歴を簡単に話したいと思います。

順風満帆だった大学生活

中学・高校と色々ありましたが、大学は地方ではありますがその地方ではトップと言われる国立大学に進学していました。

大学時代は資格試験を受けたり、恋愛をしたり、友人と朝まで飲んだり麻雀をしたりと周りから見ると充実した生活を送っていました。

ですが、この時から給料が入ったら貯金などせずにほぼ使い切ってしまい給料日前には金欠、という危うい生活はしていました。

今戻れるならこの時に助言したい

そしてこの時にパチンコ・パチスロを覚えてしまいました。

その時は4号機の全盛期で10万使っても20万返ってくる、と言われている時代でした。

私もそれに漏れることなくパチスロにはまってしまい、給料が入ったらすぐに打ちに行くようになっていました。

それでも、学生が稼げるバイトの給料の範囲内でしたので大やけどすることもなく借金を作る事も無く自分のお金の範囲内で遊べていました。

武〇士という消費者金融と出会うまでは。

その当時のパチンコ屋さんは…

その当時はまだパチンコ屋さんの「イベント告知」というものが可能でした。

それは「明日はこういうイベントでこの台が狙い目ですよ!」という物でした。

夕方には「この台は設定6ですよ!」と告知をしてその日の夜に「明日は全台設定据え置きです!」等と告知をしていました。

そして、転落人生の始まりの日がやってきます。

その日は、前日から「明日は全部設定6の機種が5機種あります!」というイベントの告知をしていました。

朝から並んで座った台は獣王。抽選が外れて座った台でしたので、自分の台が設定6だとは思っていませんでした。

ですが、座ってからの挙動は完全に設定6。

その時私は軍資金を2万円しか持ってきていませんでした。そして、午前中で2万円を使い切ってしまいましたが他の台は全て箱を使っていました。

そこで「武〇士」を使用してみようと思いました。

簡単に借りてしまったお金

武〇士の無人くんというコーナーで手続きをすると、あっという間に20万円が借りれました。

そのお金でその日は獣王を打ち切り、8万円勝ちでした。

そこで、20万円を返して8万円手元に残せばよかったのですがその日は友人を呼んで豪遊してしまい、手元に15万円しか残りませんでした。

そして簡単に返せるお金

次の月の給料で5万円を返したら、まるで借金など無かったかのような感覚に陥りました。

「借りてもすぐに返せる」という悪い感覚がこの時に身についてしまいました。

社会人になって

社会人になってからは、パチンコだけでなく競艇・競馬・競輪とあらゆるギャンブルをするようになってしまいました。

その時私は銀行マンだったのですが、ノルマがかなり厳しく「契約を取るまで帰ってくるな!」と言われていた時代でした。

勿論すぐに契約なんて取れる訳が無いので、外で時間を潰します。

そこでもパチンコで遊んでいましたが、毎日パチンコに行っていればすぐにお金は無くなります。

そこで思い出したのが学生時代に使った消費者金融でした。

審査してみた所、なんと100万円貸してくれると。

その時の私は「これで数か月遊べる」と思ってしまいました。

それからの私は

勿論仕事もまじめにやっていましたが、ギャンブルもやっていました。

ですが、この時はまだ自分の給料で返せる範囲内だったので可愛かったと思います。

毎月収入が40万弱あって、返済は10万少し。ボーナスで一気に返済して、またそれから1年間遊ぶという感じでした。

しかし、数年前に中間管理職に昇進してから私の人生は狂い始めました。

ストレスを発散する場所

昇進とほぼ同時に私は結婚しました。

しかし、その妻が結婚してからまるで別人のように私に当たってきました。

職場では上司と部下の板挟みでストレスを感じてしまい、家に帰ると妻から文句を言われる。

私が息抜きをする場所がありませんでした。

そこで、私はキャバクラやスナックに行ってストレスを発散していました。

妻には給与明細を見せていなかったので、私の消費者金融での借金もバレていませんでした。

元々給料で返せる範囲内の借金でしたのでバレることも無いと思っていました。

上がった給料・増えた借金

昇進と同時に、給料が手取りで100万円以上増えました。

その時に消費者金融から「融資枠を増額できます」という案内が来ました。

私も、「給料があがったからもう少し借りても大丈夫」という油断がありました。

融資額を引き上げてもらい、そのお金でギャンブルや飲みに出ていました。

ですが、ある日妻から家にいるお金が少ないという文句を受けました。

これ以上文句も言われたくなかったのでおとなしく金額を増やそうと思った時に、自分の借金が生活費ギリギリまで来ていたことに気が付きました。

そしてすぐに離婚

妻から「何故お金を家に多く入れてくれないのか!」という文句を言われますが無い袖は振れません。素直に借金があることを自白しました。

すると、妻からはすぐに離婚宣言。加えて慰謝料の請求もされました。

私も、「これで妻からのストレスが無くなるならば」と大人しく受け入れました。

ですが、これからすさまじいスピードで私の人生は転落していきます。

人生の転落

銀行は、身分調査がかなり厳しく離婚問題や借金で降格処分が普通に起こる場所です。

私の場合、慰謝料の話し合いが停滞していた時に前妻が職場に電話をして上司に全てを話した所から転落が始まりました。

上司から呼ばれて言われたのは、僻地への異動処分でした。

異動を受け入れるか、早期退職で退職金を受け取るかどちらか、という選択でした。

周囲にも自分の状況がバレていたので息苦しさを感じていた私は早期退職を受け入れました。

消えた退職金

退職金は数千万円もらうことが出来ました。

本来であればこれで借金を返して新しい生活を始めるはずでしょう。

私はこの話を友人にした際、友人から儲かる投資話があるといわれました。

何倍にも跳ね上がる訳ではないが、1.3倍程度にはなると。

ただし、最低預け金が数千万円からになる、とのことでした。

もう皆さんお分かりでしょう。友人に退職金のすべてをだまし取られ、手元に残ったのは数百万円の借金のみでした。

自己破産そして

無職で借金のみが残っている中年男性に自己破産以外の選択肢はありませんでした。

私は自己破産し、新しい仕事を探しました。

ですが、中年で金融関係の資格しか持っていない私に新しい職はなかなか見つかりません。

家賃を払う事も難しくなったので、私は家を引き払いネットカフェに移住しました。

いつ終わりが来てもおかしくない生活

それからというもの、昼間はコールセンターや工場勤務でお金を稼ぎ、夜は個室のネットカフェで眠る、という生活。

いまだに貯金など作る事は出来ず、全財産はお財布に入っている数万円のみ。

コロナで仕事が無くなっている人に比べると働いている私はまだマシなのかもしれませんが、このお金が無くなる時に私の人生は終わるのだろうと思っています。

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