自己責任が半分。予想外の出来事が半分の生活苦の始まり。
私は九州の片田舎で自営業を営んでいます。
なんとか持ち直したから今こうやって記事が書けますが、こうなるまでの4ヶ月くらいでしょうか??使えるお金はほぼありませんでした。
始まりは4月頃
私は人並みにパチンコパチスロを嗜む人間です。
とは言っても、毎月自分の給料の範囲内で遊んでいたはずでした。
4月は1ヶ月で15万近く負けていましたが、それも4月は自営業のまとまった収入がある前提の遊びでした。
ですが、4月の期日になっても取引先から入金がありません。
確認をすると「担当から折り返す」という事でした。
コロナの影響?大規模な返品騒ぎ
数日後取引先の課長から連絡が来ましたが、内容はビックリするものでした。
「そちらから仕入れた商品に瑕疵が見つかったので、返品させてほしい」という事でした。
ですが、私は出荷する前に商品は一つ一つ確認して出荷しています。
その商品は適正な環境で保管しなければ劣化が始まる物なので、保管場所の問題では??と取引先に話すも「それはない」の一点張り。
責任はどこに???
どうしても納得が行かなかった私は、ノンアポで直接会社へ出向きました。
すると、保管されていたのは通常の倉庫。
課長に対してかなり文句を言いましたが、「これは瑕疵が見つかった後にこちらに移動させた」と絶対に自分に非は無いというスタンスでした。
数百万単位の問題に発展
先方からの要求は「既に支払い済みの商品代金+返品にかかる輸送費用の請求」という事でした。
その要求を全て受け入れると、こちらは数百万円の支払い義務を負います。
また、返品された商品も全て売り物にならない状況なのでこの破棄費用もかかります。
結果的に、この問題は裁判沙汰に発展しており今も弁護士を通して訴訟中です。
そこで発生する生活費の問題
本来、4月に入金になる予定だった300万円程のお金も訴訟に発展しているのでその収入がゼロになりました。
私の仕事は半年は仕込み期間、その後半年かけて商品を販売するという物です。
4月入金以降は9月まで収入がありません。
また、仕込み期間にも材料費や諸々で出費は多くあります。
そこで貯金を計算したところ、1か月あたりで使える自分の生活費はなんと3万円弱。
それも冠婚葬祭や病気などイレギュラーが起こらない前提の計算です。
とにかく節約節約また節約
とにかくお金を使う事が出来ないので、極貧生活の始まりです。
まずは、電気代。電球は一つだけにして、テレビは見ません。
携帯の充電も、寝ている時にやっていた物を寝る前に終わらせるようにします。
また、洗濯もこれまで毎日回していた物を3日に1回にしました。
次に水道代。毎日シャワーを浴びますが、シャワーは体の汚れを落とすだけの3分程度の物。
問題になるのは食費
生活費で一番負担が大きい物は食費です。
自営業で比較的時間の融通は効くので、知人の農作業を手伝う代わりに廃棄野菜を分けてもらいます。
卵は養鶏場の手伝いの代わりに貰う。
魚は海に釣りに行くという、本当に自給自足の生活でした。
とは言え、自分の本業の仕事もあるので朝早く畑に行き、日中は自分の作業を行って夜養鶏場に行くという生活。
恐らくこの半年間、一日4時間睡眠位だったと思います。
話だけ聞くと楽しそう
そう思いませんでしたか??
実際に経験してみないと分からないと思いますが、9月以降に自分の収入が戻るかどうかもまだ分かっていません。
日に日に減っていく貯金。魚が取れない日も勿論あります。
自分の本業が忙しいときは手伝いにも行けないので、多少悪くなっていても古い野菜を食べるしかありません。
楽しみが無い毎日、いつ終わるか分からない生活を送る苦しみはやってみないと分からないと思います。
やっと光が見えた
とはいえ、9月以降に売れると信じて本業を続けるしかありません。
その間、SNSやHPを整備して個人販売の体制を整える等やれることはやりました。
結果的に、昨年より取引量は落ちますが9月からの取引先をなんとか見つける事が出来ました。
やってみて思う事
これまでネットでこういった生活を送った方の記事を読んだことがありました。
やってみて思う事は、まず「節約」と「生活苦」の違いです。
節約ならば目標があって、その先に楽しみがあると思います。
生活苦は、目標は無くただその日を生き延びる為に毎日を過ごします。
勿論私より追い込まれている方も居るかと思います。
ですが、私にとってこれ以上苦しい生活は無かったので今回執筆します。